2015-01-01から1年間の記事一覧

94 遍照院三重塔 (岡山県倉敷市)

遍照院三重塔 (岡山県倉敷市) JR山陽本線で岡山から広島に向って西阿知駅の手前左側にちらっと朱塗りの塔が見える。遍照院三重塔である。 遍照院は、岡山県倉敷市西阿知町に所在する真言宗御室派別格本山の寺院。山号は神遊山。詳しくは、神遊山神宮寺遍照…

93 清水寺三重塔(島根県安来市)

清水寺三重塔(島根県安来市) 清水寺三重塔は、3階まで登ることができる。五重塔、三重塔を問わず、登ることのできる塔は、全国でもこの搭だけである。 清水寺は、山号は瑞光山、通称「きよみずさん」の名で親しまれている。安来駅からバスに揺られて15…

92 備中国分寺五重塔(岡山県総社市)

備中国分寺五重塔(岡山県総社市) 備中国分寺は、岡山県総社市にある真言宗御室派の寺院。山号は日照山。本尊は薬師如来。奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、備中国国分寺の後継寺院にあたる。 寺伝では、廃寺となっていた国…

91 宝福寺三重塔(岡山県総社市)

宝福寺三重塔(岡山県総社市) 宝福寺は、雪舟が涙で描いたネズミで有名な寺である。 室町時代、備中国赤浜(現在の総社市赤浜)に生まれた水墨画家雪舟は、少年時代ここで修行を行った。幼少より、絵を描くことが好きであった雪舟は、修行もそこそこに絵ば…

小休止(17)岡山・島根5塔を巡る

小休止(17) 岡山・島根5塔を巡る 長雨、猛暑、そして記録的な豪雨と、今年は、天候の変化が大きく、もうあと10塔となったところですっかり足踏みしてしまったが、やっと天候も落ち着いてきたので、久しぶりに出かけることにした。 最後に訪ねる塔を備…

90 竹林寺五重塔(高知県高知市)

竹林寺五重塔(高知県高知市) 竹林寺は、「五台山」という立派な名を持つ、山の上にある。 聖武天皇が、文殊菩薩の霊場として名高い大唐の五台山に登り、かの地で親しく文殊菩薩から教えを授かるという夢を見た。そこで帝は、行基に日本国中よりかの大唐五…

89 石手寺三重塔(愛媛県松山市)

石手寺三重塔(愛媛県松山市) 石手寺には、表の顔と裏の顔がある。 国宝の二王門、国の重要文化財には本堂や三重塔、鐘楼、五輪塔、訶梨帝母天堂、護摩堂の建造物と、「建長3年」(1251年)の銘が刻まれた愛媛県最古の銅鐘が指定されている。それに寺宝を…

88 本山寺五重塔(香川県三豊市)

本山寺五重塔(香川県三豊市) 「ホンザンジ」ではなく、「モトヤマジ」である。 大同2年(807年)平城天皇の勅願により、弘法大師が七十番札所として開基。当時は「長福寺」という名で、その後、本山寺と名を改めた。本堂は大師が一夜ほどの短期間にて建立…

87 善通寺五重塔(香川県善通寺市)

善通寺五重塔(香川県善通寺市) 善通寺は、お大師さま御誕生の聖地である。 唐より帰朝した空海が、父の寄進した四町四方の地に、師である恵果和尚が居住する長安・青龍寺を模して建立した。弘仁4年(813年)6月15日に落慶し、父の諱「善通(よしみち)」…

86 鶴林寺三重塔(徳島県勝浦郡勝浦町)

鶴林寺三重塔(徳島県勝浦郡勝浦町) 「巡礼に御報謝」。国なまりが気になり「国はどちら?」と訪ねると、巡礼は、「国は淡路で、父(とと)さんの名は阿波の十郎兵衛、母(かか)さんの名はお弓(ゆみ)と申します。」 誰もが涙する浄瑠璃「傾城 阿波の鳴門…

小休止(16) 四国5塔を巡る

小休止(16) 四国5塔を巡る 昨年いつ出かけたかと確認したら、3月10日であった。久しぶりとは思っていたが、もう一年もたっていた。 あと残り15塔となり、これまでのペースでは3回で終わりとなる。このため、「どういうコースとするか」、「最後の…