2010-01-01から1年間の記事一覧

41 榛名神社三重塔(群馬県高崎市)

榛名神社三重塔(群馬県高崎市) 榛名神社が参詣客で大混雑しているというので、出かけてみた。 JR高崎駅西口より、9時30分発の本郷経由榛名湖行きの群馬バスに乗車しようとしたら、バス停は、すでに20〜30人ぐらい並んでいた。しかし、高崎経済大…

40 長禅寺三重塔・五重塔(山梨県甲府市)

長禅寺三重塔・五重塔(山梨県甲府市) 山梨県には、いわゆる古塔はない。 恵林寺や久遠寺、定林寺などの三重塔や五重塔も、すべて戦後に建てられたものである。 長禅寺には、三重塔と五重塔の二つの塔がある。三重塔は昭和53年(1978年)、五重塔は平成元…

39 光前寺三重塔(長野県駒ケ根市)

光前寺三重塔(長野県駒ケ根市) 長野県駒ヶ根市と静岡県磐田市とは、約700年前から伝わる早太郎(または悉平太郎(しっぺいたろう))伝説をもとに、友好都市交流が進められている. 昔、光前寺に早太郎というたいへん強い山犬が飼われていた。その頃、…

小休止(6) 駒ヶ根・甲府の2塔を巡る

駒ヶ根・甲府の2塔を巡る 台風14号の影響で朝起きたときから、雨はかなり強く降っていた。7時の台風情報では首都圏直撃の恐れと報じている。しかし、雨雲の端がすでに長野と山梨の境界にあった。そこで、思い切って出かけることにした。 今回は、ウィークエ…

38 大石寺五重塔(静岡県富士宮市)

大石寺五重塔(静岡県富士宮市) 富士宮市は、富士山本宮浅間大社の門前町として栄えた。市の名称は、富士郡大宮町であったことによる。 市の約半分が富士箱根伊豆国立公園の区域内。富士登山の富士宮口、市北部には朝霧高原、その周辺には日本の滝百選の白…

37 三明寺三重塔(愛知県豊川市)

三明寺三重塔(愛知県豊川市) 四代目(先代)柳亭痴楽の「ラブレター」。 「女性の美点は声です。映画など鑑賞して幕間に入るアナウンスは女性でなくてはなりません。『お呼び出しを申し上げます。お客様の藤田様、 正面玄関までお越し下さいませ。』等と聞…

36 油山寺三重塔(静岡県袋井市)

油山寺三重塔(静岡県袋井市) 油山寺(ゆさんじ)には、袋井駅からバスに乗る。 バスは、遠州森町行きである。「遠州森町」といえば「遠州もりまち良い茶の出どこ、娘やりたやお茶摘みに・・・」ご存じ、浪曲「森の石松」の枕詞。「馬鹿は死ななきゃなおら…

小休止(5) 静岡2塔・愛知1塔を巡る

静岡2塔・愛知1塔を巡る 連日猛暑が続き、この8月はどこにも出かけることができなかった。気象予報では、9月に入っても当分猛暑は終わらないとのこと。そこで、勇を振るって出かけることにした。 静岡には、袋井市の油山寺、富士宮市の大石寺の2塔あり、…

35 新海三社神社三重塔(長野県佐久市)

新海三社神社三重塔(長野県佐久市) JR小海線に「龍岡城」という駅がある。 駅名由来の龍岡城は、駅を出て東に1.6km、徒歩20分のところにある。龍岡城は、五芒星形の西洋式城郭であり、函館五稜郭に対し、龍岡五稜郭ともいわれる。 信濃国と三河国…

34 貞祥寺三重塔(長野県佐久市)

貞祥寺三重塔(長野県佐久市) 佐久市の地図を見ると、中込駅の西方に「藤村旧居」とある。 島崎藤村は、明治32年4月、小諸に赴任し、その月の下旬に冬子夫人と結婚して、小諸の馬場裏で新婚生活をはじめた。藤村の小諸時代の作品「雲」に、「もと士族屋…

33 法用寺三重塔(福島県大沼郡会津美里町)

法用寺三重塔(福島県大沼郡会津美里町) 法用寺(ほうようじ)は、会津美里町(旧会津高田町)にある天台宗の寺院。山号は雷雲山。院号は妙行院。本尊は十一面観音。 この寺は、寺伝によれば養老4年(720年)西国霊場の始祖といわれる徳道(得道)上人によ…

32 観音経寺三重塔(千葉県山武郡芝山町)

観音経寺三重塔(千葉県山武郡芝山町) 芝山鉄道は、日本一のミニ鉄道である。 東成田駅から芝山千代田駅まで1駅、路線距離2.2km、乗車時間約4分。成田空港の建設により、通行が分断されてしまう空港東側地域への補償のため、国が約束し建設した鉄道…

31 西福寺三重塔(埼玉県川口市)

西福寺三重塔(埼玉県川口市) 行く春や あとへもどらぬ 鐘の音 巨川 西福寺に建立されている碑にある句である。しかし、句碑は苔むし、「巨川」は読めるが句の文字は残念ながら判然としない。 巨川とは、草加市の人 谷古宇甚五郎の俳号であり、天保13年(…

30 乙宝寺三重塔(新潟県胎内市)

乙宝寺三重塔(新潟県胎内市) 胎内(たいない)市は、新潟県北東部にある市。平成17年(2005年)9月、北蒲原郡中条(なかじょう)町と黒川村が合併して、胎内市となった。市名は飯豊山地に源を発し、市域を貫流して日本海に注ぐ胎内川にちなむ。 平安末期、…

29 日吉八幡神社三重塔(秋田県秋田市)

日吉八幡神社三重塔(秋田県秋田市) 「世界中で日本ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、まったく安全に旅行できる国はない。」と著書に書いたのはイギリスの女性旅行家イザベラ・バードである。明治11年(1878年)5月から9月にかけて、通訳の伊藤…

28 最勝院五重塔(青森県弘前市)

最勝院五重塔(青森県弘前市) 弘前市は、津軽藩10万石の城下町である。 津軽藩は、津軽為信という、権謀術数に長けた戦国大名が作った藩で、江戸時代を通じて存続した。弘前は、江戸時代の初めに高岡城(後の弘前城)が築城されて、藩都となった。以来幕…

27 西方寺五重塔(宮城県仙台市)

西方寺五重塔(宮城県仙台市) 西方寺は、地元では、「定義如来(じょうげにょらい)」と呼ばれ、庶民信仰の祈祷寺院として親しまれている。仙台市青葉区といっても、平家落人の集落にふさわしく、ほとんど山形県に近い山ふところにある。 平家滅亡のとき、…

小休止(4) 仙台・弘前・秋田の塔を巡る

仙台・弘前・秋田の塔を巡る 今回の旅は、JR東日本休日倶楽部の会員パス12,000円で、指定席料金も含めすべて交通費(バス代は除く)は賄うことができた。会員パスは、東北方面への旅には大変便利である。 真冬のこともあり、天候が一番気になったが、寒気…

26 新長谷寺三重塔(岐阜県関市)

新長谷寺三重塔(岐阜県関市) 関駅前の標示塔に「刃物と鵜飼そして円空ゆかりの地」とある。 関市は、古より「関は千軒鍛冶屋の名所」と唄われた名刀の産地である。特に、「関の孫六」という名は、正宗、村正とならんで大衆に親しまれた。刀剣鍛冶が、最も栄…

25 横蔵寺三重塔(岐阜県揖斐郡揖斐川町)

横蔵寺三重塔(岐阜県揖斐郡揖斐川町) 樽見鉄道は、大垣駅を出て間もなく朱黄色の実と濃緑色の葉に覆われた、彩り豊かな柿畑を走る。山合いに近づくと谷汲駅。谷汲駅からは、揖斐川町コミュニティバスに乗り、まだ緑を残す山間を15分ほどで谷汲山華厳寺に…

24 日吉神社三重塔(岐阜県安八郡神戸町)

日吉神社三重塔(岐阜県安八郡神戸町) 明治39年(1906年)5月1日に公開された横浜三溪園は、生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪(富太郎)によって、京都や鎌倉などから歴史的に価値の高い建造物が175,000m2に及ぶ園内に移築された。国の重要文化財10…

23 真禅院三重塔(岐阜県不破郡垂井町)

真禅院三重塔(岐阜県不破郡垂井町) 南総里見八犬伝は、父親と一緒に結城側で戦った里見義実が、死を決意した父親と別れて落ち延びるところから始まる。 この「南總里見八犬傳巻之一 第一回」に、「両公達は生拘られ、美濃の垂井にて害せらる。俗にいふ結城…