2016-01-01から1年間の記事一覧

100 瑠璃光寺五重塔(山口県山口市)

瑠璃光寺五重塔(山口県山口市) 瑠璃光寺五重塔は、戦国時代の下克上の嵐が吹きすさぶ、戦乱の世をその目で見てきた塔である。 ここには、室町時代、大内氏25代の大内義弘が建立した香積寺があった。 義弘は、応永6年(1399年)に応永の乱を起こし、足利…

99 龍源寺三重塔(大分県臼杵市)

龍源寺三重塔(大分県臼杵市) 稲葉家の初代稲葉貞通は、関ケ原の合戦における戦功により、慶長5年(1600年)に美濃国郡上八幡の知行四万石から豊後国海部郡、大野郡、大分郡の三郡内に領地を持つ五万六十石余の臼杵城主となった。稲葉貞通は、あの「頑固一…

98 豊前国分寺三重塔(福岡県京都郡みやこ町)

豊前国分寺三重塔(福岡県京都郡みやこ町) 金光明山豊前国分寺は、京都郡みやこ町にある。 京都郡は、「みやこぐん」と読む。豊前国の国府が京都郡みやこ町豊津地区にあったことによる。 幕末には、高杉晋作率いる長州藩に敗退した小倉藩が香春に逃亡。のち…

97 筑紫清水寺三重塔(福岡県みやま市)

筑紫清水寺三重塔(福岡県みやま市) 瀬高の駅を降りると、目の前に「卑弥呼の里」と書かれた看板が立っている。 今では、みやま市瀬高町であるが、合併前は、山門(やまと)郡瀬高町である。 瀬高町は、新井白石が、「外国之事調書」の中で、「邪馬台国」を…

96 興願寺三重塔(四国中央市)

興願寺三重塔(四国中央市) 種田山頭火は、死ぬ1年ほど前、愛媛から入って四国遍路の旅を行く。それは死に場所を求めての旅だともいわれている。四国遍路は放浪の旅をするのに打って付けだった。 その最後の四国遍路の途上、昭和14年(1989年)10月14日、…

小休止(18) 愛媛・山口・福岡・大分5塔を巡る

小休止(18)愛媛・山口・福岡・大分5塔を巡る いよいよ100塔巡りの最後の旅である。 愛媛県の四国中央市、山口県山口市、福岡県みやま市、みやこ町、そして大分県臼杵市と、今回は、四国から中国、九州の東部・西部と、行かなくてはならい所が各方面…

95 五流尊瀧院三重塔(岡山県倉敷市)

五流尊瀧院三重塔(岡山県倉敷市) 倉敷駅から宇野線に乗ると、茶屋町駅で瀬戸大橋線とわかれる。五流尊瀧院は、瀬戸大橋線に乗って、茶屋町駅から二つ目の木見駅で降りる。 五流尊瀧院は、隣接する熊野神社と、中世に児島山伏の本拠地として強大な勢力を誇…